風間内科医院

甲府市,中巨摩郡 の 糖尿病内科 風間内科医院

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睡眠負債って何だろう

 最近睡眠負債という言葉を良く聞きます。これは、毎日のわずかな睡眠不足が負債のように蓄積された状態を言います。しかし眠気などの症状に乏しく、自覚が難しい潜在的な睡眠不足を指します。睡眠の知らぬ間の借金です。睡眠時間5~6時間の、さほど強烈ではない睡眠不足が慢性的に続き、5~10年続くとそれが生活習慣病として現れます。糖尿病や高血圧です。またうつ病、がん、認知症などの疾病にも繋がります。普段十分に眠ってないと睡眠不足の状態に慣れてしまって、眠気を感じなくなってしまうものです。
 
 糖尿病に関していえば、睡眠不足は糖代謝を低下させて、インスリン抵抗性を生じさせ血糖値が高止まりしてしまいます。これは3時間睡眠が1日だけでも起こります。日本人のおよそ4割は睡眠時間が6時間未満で、慢性睡眠不足の状態にあると言われてます。しかもこれが自覚されていません。これが問題です。このような糖尿病患者さんは大変多いと思います。

 では、睡眠負債のリスクを取り除く方法は。 やはり不足している睡眠時間を増やすことです。週末などに寝だめをするのは、日常の生活リズムを崩すことになりよくありません。 先ずは、30分早く寝て、睡眠時間を30分増やしましょう。 また朝の日光を20分程浴びて睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を促しましょう。 夜間のブルーライト(パソコン、スマホ)を避ける、日中に30分以内の昼寝をすることなども有効です。

 よく眠って借金のない明るい人生を送りたいものです。
 

2017-11-23 10:17:21

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血糖測定のパラダイムシフト「フリースタイルリブレ」

2017年9月、フラッシュグルコースモニタリングシステム 「フリースタイルリブレ」が保険適応になりました。このシステムは500円玉大のセンサーを上腕部に装着して、そこから極細のフィラメントが皮下に挿入され、グルコース値を毎分測定するというものです。 フィラメントで組織間質液中のグルコース値を測定してリーダー(読取り器)に表示されます。

日本糖尿病学会では血糖の管理目標としてHbA1c 7.0%未満を提唱してます。しかし近年の研究では、HbA1cの改善だけではなく、低血糖の回避、血糖の変動を少なくすることが大切だと言われてます。 低血糖や血糖の変動が大きいほど心臓や血管の病変も多いということが多数報告されてます。

この「フリースタイルリブレ」リブレは、ほぼ痛みもなく、時間・場所を選ばずに着衣の上から1秒で測定できます。リアルタイムでグラフ表示され、血糖の変動を目で見ることができ、本人も医者もこれを診療に役立てることができるでしょう。実際、HbA1cの低下、低血糖発現時間の減少など血糖コントロールの質を改善する結果が報告されてます。

血糖自己測定はその針は痛みを伴うだけでなく、測定の仕方も面倒なものですが、リブレではこうした事がなく、自身の血糖上昇に気付くことができ、血糖改善につなげることが可能となりました。 将来的には、これで、自分で血糖を見てこの薬は効く、効かないと判断したり、食べる量を決めたりして、患者さん自身が治療をしてくようになるかもしれませんね。 

当院でも患者さんに使い出しております。
 

2017-10-20 15:06:41

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SGLT2阻害薬って良く効くの?

SGLT2阻害薬の効果を当院の症例でまとめてみました。SGLT2阻害薬は2014年に日本でも発売され徐々にその使用頻度が増えてます。この薬の作用は腎臓に働いて尿にブドウ糖を排泄させることです。3カ月内服してHbA1c0.46%、体重は1.8Kg、6カ月内服してHbA1c 0.53%、体重 3.2Kgという結果が得られました。これはかなりの人がすでに他の血糖降下剤を内服していて更に上乗せの効果ですからこの位の低下に留まってますが、この薬を単独で使用されてる方はHbA1c 3カ月で0.6%、6カ月で0.94%という高い効果を示しました。ただ、この薬は良く効く人と、あまり効かない人とがあるのも事実です。そこでこれ調べてみますと、HbA1cに関してはもともとのHbA1cが高い人ほど良く効きました。肥満度(BMI35以下の中等度肥満ある人の方が効きます。また糖尿病が発症してからの期間が短い、あるいはこの薬単独使用の人は大変顕著に効きました。体重に関してはやはり肥満度の大きい人の方が効きます。

 このSGLT2阻害薬は糖尿病の薬では初めて心血管病変を減らすという証拠(エビデンス)がいくつかの臨床試験で証明されました。従いましてその恩恵を大きく受ける為には糖尿病をこじらせてしまう前に早めに使った方が良いのでしょう。ただこの薬の欠点は飲み始め初期(2週間位)尿量が増えるということですので、この間、脱水症、熱中症にはよく水分を補って予防に努めることが必要となります。

2017-08-29 15:04:14

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あなどるなかれ脂肪肝

あなどるなかれ脂肪肝
 
今日の話題は脂肪肝です。
 
特別な生活習慣病がなくても健診等で脂肪肝を指摘されることは多いものです。日本人の3~5人に1人は脂肪肝があると言われてます。原因としては、肥満、生活習慣病、アルコールがあげられます。アルコール性以外のものであれば単純性脂肪肝といわれあまり問題ありませんが、一歩進んでいわゆるNASH(ナッシュ)となると放っとけません。単に脂肪の溜まりだけでなく肝炎を起こしてるからです。肝炎があると肝細胞が繊維に置き換わり、10~15年後には、肝硬変や肝がんになる可能性があります。
 
 糖尿病患者さんとなりますとその20~25%は脂肪肝を合併し、そのうち30~40%はNASHと推定されます。糖尿病のない人に比べてNASHの頻度は高いのです。糖尿病で診てもらっていたはずが肝硬変だったということになりかねません。
NASHの診断は、ALT優位(AST<ALT)のAST,ALTの上昇、血小板20万以下、IV型コラーゲンの上昇など疑われ、最数的には肝生検が推奨されます。
 
 図をみるとわかりますが日本人の糖尿病患者さんの死因の13.3%を肝がんと肝硬変が占めてます。 NASHの治療にビタミンEが有効だったという報告もありますが食事療法、運動療法に勝るものではありませんでした。従って糖尿病の治療をしっかりと行い、定期的に肝臓の検査を行うことが肝心ということになりますね。
 

2017-07-28 11:33:01

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仕事と睡眠

睡眠と仕事


先日NHKの特集でも取り上げられましたが、睡眠はその良し悪しは生活習慣病、がん、認知症などに関係した重要な生活習慣のひとつです。
疫学調査データをまとめたメタ解析研究によれば、5時間以下の睡眠時間の人は7~8時間睡眠の人に比べて2型糖尿病の発症リスクが男性で約2倍に高まることが示されています。
また認知症の原因物質βアミロイドが脳内から排泄されるには最低6.5時間の睡眠が必要と言われてます。それ以下だと蓄積してしまいす。

翻って、日本人の睡眠不足はとても深刻で、男女ともに世界で最も睡眠時間が短い国民として知られています。
日本 人の約3割は睡眠時間が6時間未満で、さまざまな疫学調査でも報告されているように、日本人の睡眠時間は年々減少し続けています。


良質な睡眠とるためには
昼寝をするなら、15時前の20~30分程度にすること。
同じ時刻に毎日起床
朝の起床時刻をきちんと合わせることが近道です。
光の利用で良い睡眠、毎日定時に起床して日照を浴びることは体内時計の安定化作用があります。
規則正しい三度の食事、規則的な運動習慣
睡眠薬代わりの寝酒は不眠のもと
などに気をつけると良いでしょう。

しかし、問題なのは昨今の人手不足の社会情勢をうけ睡眠不足を自覚しながらも、仕事量の増大で睡眠を十分に取れない方が多くなってきてることです。夜勤専門、交代勤務(シフトワーカー)に従事してる人も多いです。このようの方は生活習慣病の発生率も高く、また治療も難しくなります。

ゆとりもって働ける職場環境の充実を切に望むものであります。

2017-06-21 11:06:49

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糖尿病ストレス

糖尿病の治療にはストレスが付き物ですね。 好きなものを好きなだけ食べられない、常に体を動かしてなければいけない、薬も毎日飲まなければならない。また将来何か合併症が出ないか、もっと良い治療法があるのではないか、今の治療で大丈夫か等々の不安です。これらのストレスは糖尿病とともに生きるうえで避けられないものです。

しかし、このように考えてみたらどうでしょうか。

まず完全を目指さないことです。少しでの改善できれば、それを維持して、自分をほめてやりましょう。そして1つずつ目標を上げることを心がければ良いのです。 生活スタイルを変えるのは、いっぺんにではなく、ゆっくりと少しづつやって行きましょう。 また、自分ひとりで考え込まずにやはり誰かのサポートを求めることも大切です。家族、医療関係者になんでも相談してみましょう。相談することは弱さではなく強さの表れです。

 こうして糖尿病ストレスが軽減すれば多くの場合血糖のコントロールもよくなるものです

2017-05-19 13:51:43

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昼寝と糖尿病

 昼寝は世界共通の習慣で、睡眠不足や疲労、ストレスによる体調の乱れを改善してホルモンの異常やメタボを引き起こす環境を改善する効果があるといわれてます。 ただ、昼寝の睡眠時間や頻度は国それぞれ、人それぞれでさまざまです。

 最近、昼寝と2型糖尿病の発症リスクの関連を検討した研究が発表されました。 アジアや欧州の30万人のデータの解析です。昼寝の時間が1時間以上続くと、糖尿病リスクは45%上昇するというものです。逆に1時間未満の昼寝は30から40分後ごろまではリスクが低下しその後上昇に転じるという結果です。 確かに短時間の睡眠は寿命を延ばすが、長
時間の睡眠は逆に短くするとの研究もあり、納得できる様な結果です。

 
長時間の昼寝は、長時間労働、1日の過大なストレス、昼夜の交代勤務など、さまざまな要因が関係します。睡眠時無呼吸症候群がある可能性もあります。 短時間の昼寝で午後の快適な生活を送れたらいいですね。



 

2017-03-20 09:13:47

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「他者とのつながり」が高齢者の血糖管理に好影響―適度に友人と会うことで血糖コントロールが良好に

広島大学の先生が、約1万人の65歳以上の日本人高齢者を対象に調査しました結果です。

 友人と月に1~4回程度会っている人では、友人とほとんど会わない人に比べて血糖コントロールが不良となるリスクが半減していた、とのことです。 この効果は女性よりも男性で大きかったそうです。一方で、頻繁に(週2回以上)友人と会う人では、こうした効果は減弱したしました。 友人がいない人では、血糖コントロール不良となるリスクが3.9倍でした(これが1番よくない!)。
 友人と会うということは、単に友人と会うという以外にスポーツの会や老人会など社会グループへの参加も含みます。
 
 社会的な関わりが多ければ多いほど、血糖コントロールに好結果を及ぼすと考えがちですが、この結果は意外でした。 適度ということが大切なのでしょう。
 

2017-02-28 07:23:36

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歯周病と糖尿病の不思議な関係

 歯周病は糖尿病の第6の合併症と言われてます。腎臓、網膜、抹消神経障害、動脈硬化、認知症に続く合併症です。 従って、歯周病を進行させないためにも血糖をコントロールする必要があるのです。 また逆に、歯周病に罹っていると糖尿病が発症、進行しやすいということは注目に値します。
 
 糖尿病の発症率が高いピマインディアンを対象にした研究では、HbA1c9.0%以下の住民の歯周病罹患を調べた研究によると、重度の歯周病歯を患っている人はそうでない人に比較して2年後に血糖コントロールが悪化してる割合が3.2倍であったと報告してます。
 
 歯周病は歯周病原細菌による感染症であり、感染による炎症性物質がインスリンの効きを悪くする(インスリン抵抗性)と言われてます。本邦での研究でですが、歯周病治療によって炎症反応が減少した糖尿病患者では、治療後6カ月にはHbA1cが約0.4%と顕著な減少が観察されました。
 
 糖尿病患者さんは積極的に歯周病の検査、治療に取り組むべきです、また治療後のメインテナンスが血糖コントロール改善の維持に重要である、ということになります。
 
 難しいことを書いてしまいましたが、かかりつけ歯科医師をもって定期的に長期にわたって検査、管理をしてもらうのが一番ですね。
 

2017-02-10 22:41:12

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低糖質ダイエットについて

 低糖質ダイエットあるいは糖尿病の食事療法としての低糖質食が巷で流行しており、当院の患者さんをなるべく糖質を減らそうと頑張ってる方が多くなってます。
 
 低糖質食は、エネルギー源となる3大栄養素の糖質(炭水化物)、タンパク質、脂質のうち、炭水化物の摂取量を抑える食事法ですが、体重減少に加えて、血圧低下や、血糖コントロール改善の効果があるという研究も発表されています。 血圧低下や、血糖コントロールの改善がみられたともいいます。 しかしこれは、6ヵ月間だけの話でその効果は長期的には、脂質制限やカロリー制限による食事と比べて特に優れているということはありませんでした。

 逆に一方では、低糖質ダイエットを行うと、炭水化物を減らした分、脂質を摂り過ぎてしまいます。動脈硬化性疾患(心筋梗塞、脳梗塞、腎臓病)が増えます。また、加工肉の食べ過ぎは、心血管疾患、脳卒中、がんなどリスクにもつながる恐れがあります。
長期的な安全性や効果に関するデータはほとんどないことを知っておく必要があります。

振り返って、昭和30年代の日本ではどんぶり飯におかず少々の食事が多かったものですが糖尿病の人は大分少なかったです。 ご飯軽く一杯(150g)は摂ってもらいたいものです。



 

2017-01-30 16:29:06

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